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心理

不登校の子への手紙の書き方

不登校の子への手紙の書き方

不登校の子がクラスにいる場合、担任の教師などが、生徒たちに手紙や寄せ書きを書くように指導することもあるかもしれません。

この不登校の子への手紙問題は、経験者からの「そっとしておいてほしい」「申し訳なくなる」という声もあるなど、以前から議論になっていることでもあります。

学校に行かない、もしくは行けない子どもたちは、同級生などからもらう手紙や寄せ書きに複雑な思いを抱いています。不登校を経験した女性は「よかれと思って書いてくれているのはわかっているけど、そっとしておいてほしい」と話します。

出典 : 「学校きてね」「待ってるよ」不登校の子ども葛藤する「お手紙」問題

担任の教師からすれば、不登校の子に向け、「待ってるよ」「頑張って」など、励ましの手紙を送り、不登校から抜け出して欲しい、みんな味方だと伝えたい、という想いもあるのでしょう。

もちろん、そういった先生の苦悩や想いも理解できます。あくまで善意によって、みんなで手紙を送る、という方法を取ることは充分に考えられるでしょう。

一方で、その不登校の子が学校に行くことができない「原因」によって違いはあるものの、多くの場合、「不登校の子への手紙」は、手紙を書く子どもたちにとっても、またなにより、受け取る不登校の子自身にとっても、相当な重荷になる場合も決して少なくないでしょう。

学校がつらく、学校のことは今は一切考えたくない、あるいは、行かなくちゃ、置いていかれる、という不安や焦りのなかで、手紙の文面にある、「待ってるよ」「頑張って」といった言葉は、より大きなプレッシャーになり、余計に追い詰められることもあるかもしれません。

不登校やひきこもりになる「原因」というのは、色々な問題が考えられます。

いじめが原因のこともあれば、思春期の頃の体調の不安定さや勉強の焦り、交友関係の失敗などが複合的に絡み合っていることもあると思います。

また、こういったストレスが日々積み重なり、次第に心身の歯車が狂って自律神経が乱れてしまっている、ということもあるでしょう。

親に心配をかけたくないといった理由から、つらくても誰にも言えず、頑張って学校に行き続け、どうしても無理がたたって不登校になる、という場合もあるでしょう。

そもそも、そこまで無理して学校に行く必要があるのでしょうか。

しばしば似たような状態として扱われる、「不登校」と「ひきこもり」ですが、微妙に違いがあり、ひきこもりと言うと、外界との関係を遮断しようとする状態を指す一方で、不登校の場合、文字通り、学校に行けない、という状態を意味します。

ひきこもりと不登校は、重なっていることもありますが、たとえば、あくまで「学校」に対する拒絶反応のみなら、学校以外には、ほっとできる居場所があるかもしれません。

もし、そういった「居場所」が、学校以外にあるなら、あまり学校にこだわりすぎずに、本人のやりたいことを大切にするのもいいでしょうし、勉強の遅れというのも、あとでいくらでも取り戻せるものだから、それほど気にしなくてもいいかもしれません。

心身に鞭を打ってまで合わない学校や教室に行くよりも、生活習慣だけでも気をつけ、体調を崩さないようにしながら、あとは心が和やかになれる場所で生活したり、趣味に没頭してみることのほうが、長い目で見たときにずっとよい方向に進むのではないでしょうか。

また、その日々というのは、後々になって、勉強がしたくなったときにも着実に活きることになるでしょう。

学校に行かない、ということを、一つの選択肢として認めてあげること。少なくとも、心身が悲鳴をあげている状態でもあるので、その声に耳を傾け、ゆっくり休ませてあげる、別の居場所を考えてあげる、ということも、とても重要なことではないかと思います。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、本題の不登校の子に向けた手紙に戻したいと思います。

もし、不登校の子に手紙を書く場合、なるべく読む側に負担のないような書き方をしたほうがよいでしょう。

その際の注意点としては、まず、「頑張れ」「早く来てほしい」のように、焦らせたり、叱咤激励の言葉は避ける、ということが挙げられます。

どれくらい走れるか、どれくらい食べられるか、どれくらい覚えられるか、といったことなどと同じように、人によって「頑張れる量」は違います。

本人なりに、もう十分に頑張ってきたし、頑張っているし、今はもしかしたら、頑張り方も休み方もよく分からなくなり、悪循環にはまって余計に苦しくなっているような状況かもしれません。

過去のトラウマや不安感といった目には見えないストレスに追われ、過緊張が続き、自分自身でも、なぜこんなに苦しいのだろう、と訳が分からなくなり、ますます心身ともに追い詰められているということもあるでしょう。

だから、手紙には、「今はゆっくり休むときかもしれないから、無理しなくていいからね」と、なるべく不登校の子を肯定してあげられるような内容にしてあげるのがいいかもしれません。

もちろん、手紙を書く人と、その不登校の子との関係性によっても内容は変わってくるでしょうし、全く話したことがない場合、いっそう何を書いたらいいか迷うでしょう。

ただ、そういう関係性でも、変に背伸びをして、「味方だよ!」と書くよりも、なるべく自然体で書くこと、また、「みんな」と主語を大きくしないほうがいいのではないかと思います。

それよりも、最近読んだ本や、帰りに見つけた季節の変化の話など、何気ない「あなたの」日常(学校の話題など、焦らせるような内容は避けつつ)が入っているほうが、手紙を読んでいる子としても、少し気が楽になるかもしれません。

いずれにせよ、その子の立場に立ち、思いやりを持って文章を考えたら、なんて書けばいいのか、その葛藤や気遣いも含め、書き手の誠実な心はきっと相手に伝わるでしょう。

本音を言えば、学校や教師が主導で、不登校の子にみんなで手紙を送る、ということ自体、やめてあげたほうがいい気もしますが、ただ、クラスメイトが味方で、受け入れてくれるんだな、と安心できることで学校に行けるようになる、気にかけてもらって嬉しい、ということもあるでしょうから、この辺りは、本当にケースバイケースの面も大きいでしょう。

ちなみに、以下の質問の解答欄にも、参考になる意見が見られます。

私の友達に、不登校の友達がいます【○○とします。】

原因はクラスにあまり馴染めない、楽しくない・・・が原因らしいのです(私と○○はちがうクラスです。)が、私と○○は、3年生からの友達で、ケンカとかもしたり、お互い無視したりのときもありました。だけど、一緒に遊んだり、一番最後に来た学校でも楽しく話せました。

最近、考えたのですが、○○の家は知っているので、手紙を書いてわたそうと思うのです。内容は、最近あった学校の出来事や、アニメの話などです。

だけど、○○にとったら、私から手紙もらって嬉しいのか、今まで問題とかあったから、そんな私からもらった手紙は気が悪くならないのか、と不安に思っています。

みなさんは、どう思いますか?? みなさんの意見が聞きたいです。

出典 : 不登校の友達に、手紙をあげたいけど・・|キッズなんでも相談

出典のリンクから、質問のページに飛べば、色々な実体験も含めた回答が見られます。

不登校当事者の声として、嬉しいという意見もあれば、やめてほしい、ほうっておいてほしい、という声もあり、手紙を送るべきかどうか、また、どういった内容にすべきか悩んでいる人にとって、とても参考になると思います。

こうした葛藤や繊細な思いやりを持ち、また距離の近い友人などが自発的に行なっているのなら、手紙が押し付けがましくなって相手の子に負担になる、という心配もそれほどはないかもしれません。

もしかしたら、今の中学生や高校生の場合、手紙ではなく、LINEやメールを送る、ということもあるかもしれませんが、こちらも、同じように、その行為や言葉がプレッシャーになって追い詰めてしまわないか、という点が重要になってくるでしょう。