雑学

切手の貼り方(つばor水)と貼る位置

切手の貼り方(つばor水)と貼る位置

手紙や封筒を送る際に使用する「切手」。この切手を貼るとき、どんな貼り方で貼っているでしょうか。

昔はよく直接舐めるなどして、つばで貼る、ということも多かったと思いますが、こうした貼り方は、不衛生でマナー違反だという声もあります。

つばで貼るのがマナー違反であるとすれば、他にどういった貼り方がよいのでしょうか。

実は、切手は別につばでなくても水分であればくっつくので、指を水で軽く濡らして貼る、という貼り方がシンプルです。

たとえば、コンビニなどでも、切手を購入したあと、すぐ貼る場合のために「水で湿ったスポンジ」が出されることがあると思います。

その水分を含んだスポンジで軽く指先を湿らせ、切手の裏側に塗って貼るとよいでしょう。

ところで、一体なぜ切手は「水分でくっつく」のでしょうか。

実は、切手の裏には、のりがついていて、こののりが水によって溶ける性質を持っている、ということが、水やつばで切手を貼れる理由です。

こののりは水があると溶けて液体になる性質があるの。のりの部分に水を付けると、液体になったのりがハガキや封筒の紙にしみ込むのよ。

乾くと紙にしみ込んだのりが固まって、切手にしっかりとくっつくの。切手を貼るとき、ののちゃんのつばの水分でのりが溶けたのね。

出典 : 切手はなぜくっつくの?

もし、つばや水分で貼りづらい場合は、「水分をつけ過ぎない」「濡らしてすぐに貼らずに、3秒ほど待つ」という方法を試してみましょう。

切手ののりが水で溶ける際は、ゆっくり溶けると言われているので、ほんの少し間を置いたほうが貼りやすくなります。

さらにしっかり貼りたいというとき、セロテープで固定するひともいるかもしれません。

しかし、切手をセロテープで止めて送るのは、基本的には(特に全体を覆ってしまうように止めたら消印が押せなくなるので)NGとなっています。

もし切手の貼り付けを補強したい場合は、のりや両面テープを使用しましょう。

もう一点、切手の貼り方だけでなく、切手を「貼る位置」に悩むという人もいるかもしれません。

一般的には、封筒やはがきなど手紙を送る際、縦書きのものは「左上」に貼ります。

一方、横書きの封筒や手紙などの場合は、切手の貼る位置は「右上」のほうがよい、とされています。

横書きの場合に切手の貼る位置が「右上」のほうがよい理由としては、相手に失礼だったりマナーのためというわけではなく、郵便局で機械を使ってスムーズに正確に仕分ける際に重要だからです。

切手の貼る位置(郵便局)

横書きの封筒で切手を「右上」に貼ることで、それぞれ両方とも「縦長にした際に切手の位置が左上」になります。

一応、この位置の範囲も、機械的に処理するために適切な幅が決まっています(はみ出したからと言って届かないわけではありませんが、消印を押す作業が機械でできなくなり、手作業となります)。

①縦書きの場合:左上に縦7cm、横3.5cmの範囲内

②横書きの場合:右上に縦3.5cm、横7センチの範囲内

切手の枚数は、特に何枚という制限はありません。

ただ、ビジネスの場合などは特に、余り物の切手を寄せ集めてたくさん貼った、という風に見られ、マナー的に印象が悪くなるかもしれません。

また、もし複数枚の切手を貼る際には、ほんの少しでも切手同士が重なっていると無効になる恐れがあるので重ね貼りに注意しましょう。

歴史

ちなみに、切手の歴史を振り返ると、日本で最初に切手が登場したのは、明治4年(1871年)の竜文りゅうもん切手となります。

竜文切手は、薄地の和紙で二匹の向かい合った竜が描かれ、まだ裏側にはのりもなく、江戸時代の通貨単位である「文」の字が記載されています。

名前の由来は、「竜」の絵図と単位の「文」で、当初発行された切手は、48文、100文、200文、500文の4種類でした。

まもなく、新通貨の「圓(円)」が導入され、銭の単位に変更されます。

裏側にのりがつき始めたのは、竜文切手発行の翌年に始まった「桜切手」になります。

昔は、じゃがいものデンプンで作ったのりが使用されていたものの、昭和37年(1962年)から、酢酸ビニル樹脂とPVAによるのりが使われるようになり、現在に至ります。

一方、世界初の切手は、1840年の英国の1ペニー(愛称ペニーブラック)と2ペンス(愛称ペンスブルー)の切手です。

ヴィクトリア女王の肖像画が描かれ、最初の切手の段階ですでに裏のりはついていたようです。

切手は、イギリスで最初に発行され、以降、スイス(1843年)、ブラジル(1843年)、アメリカ(1847年)、フランス(1849年)と続いていきます。