言葉の意味・由来

「徒然なるままに」の意味

「徒然なるままに」の意味

吉田兼好作の日本古典の代表的な随筆『徒然草』の書き出しとして有名な、「徒然つれづれなるままに」という表現があります。

この「徒然」というのは、「やるべき事がなくて、手持ち無沙汰なさま」「することがなく、退屈なさま」「つくづくと物思いにふけること」「しんみりとして寂しいこと」「変化がなく、同じ状態が続くこと」などを意味します。

つれづれなるまゝに、日くらしすずりに向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

出典 : 吉田兼好『徒然草』

そのため、この冒頭の「つれづれなるままに」というのは、「やるべきこもなく、手持ち無沙汰に任せて」といった意味になります。

徒然には、物思いにふけったり、寂しげなニュアンスも意味として含まれるので、一人寂しくぼんやりと、何をするでもなく、物思いにふけりながら、その思いの流れのままに、といった意味合いも込められるかもしれません。

冒頭の現代語訳は、「一人で特にすることもなく、手持ち無沙汰に任せて一日中、硯に向かって心のなかに浮かんでは消えていく他愛もないことを、あてもなく書きつけていると、妙におかしな、狂ったような気持ちになってくる」となります。

ちなみに、「徒然」という言葉は、「つれづれ」だけでなく、「とぜん」という読みの場合もあります。

徒然つれづれでも、徒然とぜんでも、基本的に意味に違いはありません。

また、「徒然」の類語としては、「無聊ぶりょう」という言葉もあります。無聊は、「退屈なこと。心が楽しまないこと。気が晴れないこと。」などを意味します。