雑学

鴨長明『方丈記』英語訳タイトル『Visions of a Torn World』の意味

鴨長明『方丈記』英語訳タイトル『Visions of a Torn World』の意味

鎌倉時代に書かれ、無常観を描写した鴨長明の随筆『方丈記』には、英語訳もあります。この英語訳のタイトルが、めちゃくちゃかっこいい英題で、『Hojoki  – Visions of a Torn World – 』と言います。

この英題を逆に日本語に翻訳すると、『Visions of a Torn World(引き裂かれた世界の幻影)』といった意味になり、クリストファー・ノーラン監督に映画にしてほしいような美しい題名です。

この『方丈記』の英語訳については、古くは夏目漱石や南方熊楠が、また最近では、イギリスの文筆家デイビッド・ジェンキンス氏と森口靖彦氏の共訳もあります。

以下は、デイビッド・ジェンキンス氏と森口氏版の英語訳『方丈記』の冒頭部分です。

The flowing river never stops
and yet the water never stays the same.
Foam floats upon the pools,
scattering, re-forming,
never lingering long.
So it is with man
and all his dwelling places
here on earth.

ゆく河の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と
栖とまたかくのごとし。

出典 : 英語で読む方丈記 Visions of a Torn World

鴨長明『方丈記』の冒頭文〜ゆく川の流れは絶えずして〜鴨長明『方丈記』の冒頭文〜ゆく川の流れは絶えずして〜 〈原文〉 ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶう...