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雑学

満月の英語の名前一覧

満月の英語の名前一覧

夜空に浮かぶ真ん丸のお月様、一般的には、この月を「満月」と呼びます。

満月とは、円形に輝く月を指し、日本語では、古く、ぼう望月もちづき円月えんげつ天満月あまみつつき、月の鏡といった呼び方をされる場合があります。

欠けるところなく、円形に輝いて見える月。太陽・地球・月の順にほぼ直線上に並ぶときの現象で、新月から一四、五日して現われる。

出典 : 満月|コトバンク

この望月を使った用例としては、平安中期の公卿である藤原道長の有名な和歌、「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」があります。

これは、現代語訳すれば、「この世は私のためにあるようなものだなぁ、今宵の満月のように、欠けることなく満ち足りているのだから」といった意味となります(参考 :子供の幸せ喜ぶパパの歌? 藤原道長の和歌「この世をば-」の別解)。

他に、満月の夜を指す言葉に「十五夜じゅうごや(新月から数えて15日目に当たることに由来)」、また、秋の真ん中(旧暦の8月15日)の満月を意味する「中秋の名月」という表現もあります。

「月が綺麗ですね」と「月が青い」「月が綺麗ですね」と「月が青い」 夏目漱石と言えば、『吾輩は猫である』『こゝろ』『坊っちゃん』など、代表作を数多く残している日本を代表...

満月というと、不思議な魅力があり、人の身体との関係性も指摘されていますし、また、昔から満月に関する神話や逸話も少なくありません。

月は満ちるとまん丸になり、しかも黄金に輝いています。欠けてその姿を消しても、時とともにまた満ちる。そんな月の性質に古代の日本人は豊穣性を見たのでしょう。

古代の月見は秋の収穫への感謝だけではなく、年の初めに豊作を祈るためにも行われました。

出典 : 人に話したくなる。月にまつわる不思議な話

古今東西、満月には人間を惹きつけられる力があるのでしょう。

日本の満月の呼び名は先ほど触れましたが、海外の満月の呼び名として話題になることも多いのが、アメリカの満月の呼び名です。

アメリカでは、満月に各月ごとの特徴的な呼び名があり、この名称は、先住民であるネイティブアメリカンの文化に由来します。

日本では、各月ごとの満月の名前というのはないので、この英語の毎月変わる満月の名前というのは新鮮に映るのではないでしょうか。

満月の別名は、たとえば、狼が遠吠えをする1月の満月は「ウルフムーン」、花が咲き乱れる5月の満月は「フワラームーン」といった風に、それぞれ季節の出来事と関連した名前がついています。

ただ、ネイティブアメリカンと一言で言っても、様々な部族があり、部族ごとでも違いがあります。

以下は、一般的に知られている、ネイティブアメリカンの文化に由来したアメリカの満月の月ごとの英語名の一覧です。

1月:Wolf Moon(ウルフムーン)
狼は1月に繁殖期が始まり、また仲間を見つけるために遠吠えをする。遠吠えがよく聞こえる季節の月ということに由来する。別名として「オールドムーン」「アイスムーン」などもある。

2月:Snow Moon(スノームーン)
大雪に見舞われ、狩猟が困難になることに由来する。穀物も取れにくく、生活が厳しくなることから、ハンガームーン(飢餓月)と呼ばれることもあるそう。

3月:Worm Moon(ワームムーン)
季節が春に向かい、土から虫(ワーム)が顔を出すことに由来する。

4月:Pink Moon(ピンクムーン)
シバザクラやクサキョウチクトウ、フロックスといったピンクの花が咲く時期に由来する。

5月:Flower Moon(フラワームーン)
様々な花が咲きだす季節に由来する。

6月:Strawberry Moon(ストロベリームーン)
北米のイチゴの収穫の時期に由来する。

7月:Buck Moon(バックムーン)
Buckとは、雄鹿を意味し、雄鹿が、新しい枝角が出てくる頃に由来する。

8月:Sturgeon Moon(スタージョンムーン)
スタージョンとはチョウザメのこと。チョウザメが成熟し、漁を始める頃に由来する。

9月:Corn Moon(コーンムーン)
とうもろこしを収穫する頃に由来、ハーベストムーンが9月という場合もある。

10月:Harvest Moon(ハーベストムーン) / Hunter’s Moon(ハンターズムーン)
秋の農作物の収穫の時期に由来する。ハーベストとは、収穫物という意味。また、ハンターズムーンと呼ぶ場合もあり、これは狩猟を始める頃、また月明かりが強く、その光を頼りに狩猟をすることに由来する。

11月:Beaver Moon(ビーバームーン)
北米に生息するビーバーを毛皮にするために捕獲する罠を仕掛ける時期、あるいはビーバーが冬を越す準備のために巣作りを始めることに由来する。

12月 : Cold Moon(コールドムーン)
文字通り、冬の寒さが強まり、夜が長くなることに由来する。

満月の名前や、その名称に至った由来を読んでいると、ネイティブアメリカンの文化や生活、環境のリズムまで映像として浮かんでくるようです。

それぞれの生活の上に浮かぶ満月であり、文化によって満月の捉え方に色々と違いもあったのでしょう。

この一覧で挙がっていない別名も、数多くあるようです。

ちなみに、満月を指す用語には、「ブルームーン」や、「スーパームーン」という言葉も有名です。

ニュースやツイッターなどで、ブルームーンやスーパームーンといった言葉を目にしたこともあるのではないでしょうか。

ブルームーン(blue moon)とは、「青い月」という意味ではなく、英語で、「ありえない、滅多にない」という意味で、ひと月の間に二度満月が訪れるときの、二度目の満月を指します。

満月は、約29.5日間隔で現れるので、基本的には月に一回しかありません。

そのため、ブルームーンというのはほとんどなく、頻度としては、2.5年に一回程度と言われています(ブルームーンと言っても、特別な満月というわけではありません)。

一方、スーパームーンという言葉があります。

イメージとしては、ものすごく大きく見える満月といったニュアンスで捉えている人もいるのではないでしょうか。

実は、スーパームーンは、天文学の正式な用語ではなく、そのため定義もはっきり決まっていません。

「スーパームーン」という言葉は天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていません。そのため、「『スーパームーン』とは何か?」「次の『スーパームーン』はいつか?」等の問いには、答えを出すことができません。

出典 : 質問2-7)「スーパームーン」ってなに?|国立天文台

定義はありませんが、意味としては、感覚的に、「とても大きな満月」のことをスーパームーンと呼んでいるようです。

確かに、感覚的な「大きな満月」をスーパームーンと呼ぶなら、「次のスーパームーンはいつか」という問いに答えを出すことはできないでしょう。

以上、日本語やアメリカで使われる、満月の名前一覧でした。